一昔前のネットならこの人の文章を一度は読んだことがあると思う.
よく調べたら本もいくつか出していたのでへぇ~と思っていたが半年前よいこの君主論を読んで発想が面白かったがそれだけだと思いつつも記憶には実用書の棚に入れた.
それでこの前ツイッターにこの本の宣伝があったので何となく買った. kindleの購入ボーダーラインは恐ろしく低い.
内容はビジネス書みたいな体で宗教の作り方から儲け方までの説明である.要所要所で天下のアップル・トヨタでも~みたいな感じでキリスト教仏教創価学会での例を挙げていてとても面白い.
きっとラーメンズのコントみたいな世界観の一発ネタのような本だと思うのだが, 軽快な文体で宗教の知識と事業の知識が簡単に学べるのでガチの実用書(入門者向け)として成立している気がする. 読了直後はネタとしか思っていなかったのだが, 今読んでいる鏡リュウジのタロットの本で書いてあるタロット普及の歴史がこの本の内容と一部合致(まぁ魔術結社は宗教と少し違うのだろう)していたので驚きのあまり記録してしまった次第である.
この本, 完全教祖マニュアルとしか言いようがないのだがタイトルの語感以上の内容があるので注意したほうが良い.
しいて難を言うとすれば, ネタ本とするのならもう少しおちゃめさが欲しかった, 実用書とするのなら宗教の知識が完全にゼロだったら着いていけない点である. 要するにどんな本と受け止めていいのか分からないのだが, そんなバランス感が丁度いいのかもしれない.
0 件のコメント:
コメントを投稿