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2018年1月14日日曜日

諸星大二郎映画の第一印象「ヒルコ」「奇談」「壁男」

概要
最近諸星大二郎原作の映画を3本観たので(全部だよね?)
軽めの感想をまとめたいと思う
結論を先に述べると3つとも違ったトガり方をしているので諸星ファンは見るべき

ざっくり諸星大二郎紹介
ベテランホラー・歴史漫画家.
豊富な歴史やオカルトの知識を突飛な発想でつなぎ合わせ壮大でシュールなストーリーを紡ぐ.
短編で町が崩壊するのは当たり前.ひどい場合は宇宙が危ない.
有名な話はジブリやエヴァの元ネタ説が流れ,.
分かりやすい話は世にも奇妙な物語の原作になったりする.
…大体ニュアンスは伝わっただろうか.

ヒルコ 妖怪ハンター(1991)
原作再現度★★☆☆☆
一般人向け度★★★★☆
あらすじ:学校は太古の怪物ヒルコに乗っ取られてしまった.
考古学者稗田と地元の少年はヒルコを封印できるのか…!
第一印象メモ:沢田研二が稗田を演じているがこの時にはもうオジサンである.
古墳のくだり以外はほぼ映画オリジナルだがその分分かりやすくてメリハリがあるストーリーになっている.ただ、稗田が白くて愛想の良いオッサンと化しているのは諸星ファンとしては賛否両論点だろう.
所々他の諸星作品リスペクトな部分も見られ,少年の父親役の竹中直人の演技もポイント高い.


奇談(2005)
原作再現度★★★★☆
一般人向け度★★☆☆☆
あらすじ:民俗学の大学院生佐伯は神隠しにあっていたことを思い出す.
詳細を探るべく東北の限界集落に行くがそこには現地住民にタブー視される"はなれ"と呼ばれる異常者の集落があった.佐伯と考古学者稗田は何を見るのか…!
第一印象メモ:原作のイベントは不足なくシーンにある.が,「神隠し」や「マリア」等の新要素もある.問題はそれらが話の本線と上手く絡まない所であり, ちゃんと消化できていたら名作になっていたのではと思うと残念でならない.  演出にも少し不満.
ただ, 原作ファンは阿部寛の(ヘアスタイル以外は)原作通りの稗田と「ぱらいそさいぐだぁ」が見られただけでも満足だろう.

壁男(2007)
原作再現度★★★☆☆
一般人向け度★☆☆☆☆
あらすじ:雪国には「壁男」の噂が広まり,人々は狂気に染まる.果たして「壁男」
とは何か…?
第一印象メモ:原作のイベントはほとんどシーンになっているのだが, 順番はバラバラ.
原作のシーンをコラージュして原作「壁男」のテーマを深化させているように感じた.
ストーリーは分かりにくく不条理だが, 空気感は完全に諸星大二郎のそれを完全に表現できている.
映画のテーマは現時点では理解できていないが作中にあからさまなヒントがあったのでもう一回見たい.
堺正人の演技も良いので彼のファンにもきっとおすすめだろう.

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