一昔前のネットならこの人の文章を一度は読んだことがあると思う.
よく調べたら本もいくつか出していたのでへぇ~と思っていたが半年前よいこの君主論を読んで発想が面白かったがそれだけだと思いつつも記憶には実用書の棚に入れた.
それでこの前ツイッターにこの本の宣伝があったので何となく買った. kindleの購入ボーダーラインは恐ろしく低い.
内容はビジネス書みたいな体で宗教の作り方から儲け方までの説明である.要所要所で天下のアップル・トヨタでも~みたいな感じでキリスト教仏教創価学会での例を挙げていてとても面白い.
きっとラーメンズのコントみたいな世界観の一発ネタのような本だと思うのだが, 軽快な文体で宗教の知識と事業の知識が簡単に学べるのでガチの実用書(入門者向け)として成立している気がする. 読了直後はネタとしか思っていなかったのだが, 今読んでいる鏡リュウジのタロットの本で書いてあるタロット普及の歴史がこの本の内容と一部合致(まぁ魔術結社は宗教と少し違うのだろう)していたので驚きのあまり記録してしまった次第である.
この本, 完全教祖マニュアルとしか言いようがないのだがタイトルの語感以上の内容があるので注意したほうが良い.
しいて難を言うとすれば, ネタ本とするのならもう少しおちゃめさが欲しかった, 実用書とするのなら宗教の知識が完全にゼロだったら着いていけない点である. 要するにどんな本と受け止めていいのか分からないのだが, そんなバランス感が丁度いいのかもしれない.
ここは何なのか?
よくわかるリンク集
・何をしているか もともと音楽をアップするためにネット活動をしていましたが, カードゲームなども始めるようになりました. 行動は以下のどこかに記録するようにしています. 以上. ・作品置き場/日誌など 音楽など(テクノ) ニコニコ動画 http://www...
2017年7月27日木曜日
映画を見た-彷徨える河-
わざわざ検索してこの日記に行きつく人はいないと思うし, 絶対他の感想とか見ていると思うがあえて言うと.
かなり面白かった. だけど前情報を調べてたらそこそこ面白い止まりだったかもしれない.
私の場合はたまたま予告編をうっすら見てその後チラシの安齋肇のコメントだけ読んだのでそこまでなら大丈夫だと思う.
ただ, 面白かったと言う気持ちは記録しておきたいので少し行を開けた後色々書こうと思う.そう思ったけど何も知らずにこの分を読んだ人をそそのかしたい気持ちもある.
何も知らない人はこの映画をループものだと思って一回見てみてほしい.
以下,普通の感想.
そもそも、チラシやパンフレットやホームページに書いてあることなのでネタバレじゃないと思うのだが, この映画は二つの話の断片が交互に流れる. どちらも体調が悪い白人の学者と現地のシャーマンがある植物を探しに河を行く話で時代やイベントの詳細などに違いがあるが大筋ではほとんど同じである. 実際に映画を見た方々, ここまでは合っていますでしょうか?
私は二つの話で眼鏡をかけた白人が老人の白人の若いころと誤解したせいで半分近く時系列が逆転した状態で映画を見てしまったので未だに自信が無い. 異教徒と出会うくだりで石のプレートの破損で間違っていたことに気が付いたのだがその時はとても巧妙な叙述トリックを味わったような気分だった. 登場人物はなんて柔軟な時間の感じ方をしているのか. いや,私が一方的に引っかかっただけだが.
目に映る映像は白黒で時間の流れもつぎはぎで全くもって私の直感からズレているのだが別生物の感覚をダイレクトに注入されているように感じた.主人公のシャーマンは私と同じ人間のはずなのだが. そういえば彼は記憶を失っていたのだった(非ネタバレ事項). 空になったシャーマンは過去を思い出して初めて今を認識できていたとすればあのシーンの順番も納得がいく.おそらく順番の問題は小さい. 今のところはそういうことにしておく.
結局私の勘違いに基づく世界観のインパクトが強く作品が何か伝えたいとしたらその何かはあまり良く分からなかったのだが, もちろん物語も成立している. 私の思ったまま説明すると, 本作はループものである. 良い終わり方と悪い終わり方, 前の周回のできごとの清算を経てシャーマンと白人学者はなんかどうにかなるのだ.
もう一回言う. この映画はループものである.
映画関係者の解説とかあったら見てみたいけど絶対自分の解釈間違ってるんだろうなぁ…
来週記憶媒体でリリースされるからもう一回見てみたい気もする.
https://www.amazon.co.jp/dp/B0718YNPV2
かなり面白かった. だけど前情報を調べてたらそこそこ面白い止まりだったかもしれない.
私の場合はたまたま予告編をうっすら見てその後チラシの安齋肇のコメントだけ読んだのでそこまでなら大丈夫だと思う.
ただ, 面白かったと言う気持ちは記録しておきたいので少し行を開けた後色々書こうと思う.そう思ったけど何も知らずにこの分を読んだ人をそそのかしたい気持ちもある.
何も知らない人はこの映画をループものだと思って一回見てみてほしい.
以下,普通の感想.
そもそも、チラシやパンフレットやホームページに書いてあることなのでネタバレじゃないと思うのだが, この映画は二つの話の断片が交互に流れる. どちらも体調が悪い白人の学者と現地のシャーマンがある植物を探しに河を行く話で時代やイベントの詳細などに違いがあるが大筋ではほとんど同じである. 実際に映画を見た方々, ここまでは合っていますでしょうか?
私は二つの話で眼鏡をかけた白人が老人の白人の若いころと誤解したせいで半分近く時系列が逆転した状態で映画を見てしまったので未だに自信が無い. 異教徒と出会うくだりで石のプレートの破損で間違っていたことに気が付いたのだがその時はとても巧妙な叙述トリックを味わったような気分だった. 登場人物はなんて柔軟な時間の感じ方をしているのか. いや,私が一方的に引っかかっただけだが.
目に映る映像は白黒で時間の流れもつぎはぎで全くもって私の直感からズレているのだが別生物の感覚をダイレクトに注入されているように感じた.主人公のシャーマンは私と同じ人間のはずなのだが. そういえば彼は記憶を失っていたのだった(非ネタバレ事項). 空になったシャーマンは過去を思い出して初めて今を認識できていたとすればあのシーンの順番も納得がいく.おそらく順番の問題は小さい. 今のところはそういうことにしておく.
結局私の勘違いに基づく世界観のインパクトが強く作品が何か伝えたいとしたらその何かはあまり良く分からなかったのだが, もちろん物語も成立している. 私の思ったまま説明すると, 本作はループものである. 良い終わり方と悪い終わり方, 前の周回のできごとの清算を経てシャーマンと白人学者はなんかどうにかなるのだ.
もう一回言う. この映画はループものである.
映画関係者の解説とかあったら見てみたいけど絶対自分の解釈間違ってるんだろうなぁ…
来週記憶媒体でリリースされるからもう一回見てみたい気もする.
https://www.amazon.co.jp/dp/B0718YNPV2
2017年7月26日水曜日
映画みた-メットガラ ドレスをまとった美術館-
ファッションの事は知らないがニューヨークでは美術館主催のセレブ大集合のパーティがあるらしい.その目的は美術館の資金集め.そう聞くとなんかすげぇ試みだなと思うが, 向こうには服飾部門があるらしくパーティの他にも服飾の企画展示が普通に行われているようだ.
もしかしたら常識なのかもしれないが, この映画はファッション無知の人にもちゃんと理解できるくらい説明が丁寧だった. いや, どちらかと言うとファッションガチ勢ではない人の方が映画の内容が分かりやすかったかもしれない.
本編は服飾部門のキュレーターとファッション誌編集長らが服の展覧会とそのパーティの準備をがんばるという内容である.いろんなところから服を借りたり, 席の割り当てに悩んだり色んな行程が映されていたが, 何より目立っていたのはファッションガチ勢のスタッフとそれ以外の人の温度差だ.
展覧会のテーマは「鏡の中の中国」, 要は映画とかのイメージ上の中国に沿った服を展示するのだが, 美術館の他の部門との協力を仰いだり, 中国の記者の取材を受けたりといったファッション外の人とのシーンは双方の認識のズレが大きく描かれていた.
要は日本で例えるととかなりアレンジされた着物や忍者装束の展覧会みたいなものだと思うが, 中国国民でない私でもかなり"攻めている"発想だと分かった.あのブッダの扱い方は却下されなかったら間違いなく炎上している.そういった部分でもスリルがあって面白かった.もちろん, 彼らはそのような無理解があることをちゃんと客観視できていて, 終盤ではそのことへの回答も用意してある.
こう書くと何か社会的な映画だと思うかもしれないがほとんどはムチャクチャカッコイイ服と、 オシャレな人たちの仕事風景と、何かあの人やたらとテイクアウトのコーヒー飲んでね?感でできている.どんな人でも何らかの知的好奇心が満たされるドキュメンタリーだったと思う.
http://metgala-movie.com/
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20170414-OKT8T07298/
http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2015/china-through-the-looking-glass
もしかしたら常識なのかもしれないが, この映画はファッション無知の人にもちゃんと理解できるくらい説明が丁寧だった. いや, どちらかと言うとファッションガチ勢ではない人の方が映画の内容が分かりやすかったかもしれない.
本編は服飾部門のキュレーターとファッション誌編集長らが服の展覧会とそのパーティの準備をがんばるという内容である.いろんなところから服を借りたり, 席の割り当てに悩んだり色んな行程が映されていたが, 何より目立っていたのはファッションガチ勢のスタッフとそれ以外の人の温度差だ.
展覧会のテーマは「鏡の中の中国」, 要は映画とかのイメージ上の中国に沿った服を展示するのだが, 美術館の他の部門との協力を仰いだり, 中国の記者の取材を受けたりといったファッション外の人とのシーンは双方の認識のズレが大きく描かれていた.
要は日本で例えるととかなりアレンジされた着物や忍者装束の展覧会みたいなものだと思うが, 中国国民でない私でもかなり"攻めている"発想だと分かった.あのブッダの扱い方は却下されなかったら間違いなく炎上している.そういった部分でもスリルがあって面白かった.もちろん, 彼らはそのような無理解があることをちゃんと客観視できていて, 終盤ではそのことへの回答も用意してある.
こう書くと何か社会的な映画だと思うかもしれないがほとんどはムチャクチャカッコイイ服と、 オシャレな人たちの仕事風景と、何かあの人やたらとテイクアウトのコーヒー飲んでね?感でできている.どんな人でも何らかの知的好奇心が満たされるドキュメンタリーだったと思う.
http://metgala-movie.com/
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/enta/20170414-OKT8T07298/
http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2015/china-through-the-looking-glass
登録:
投稿 (Atom)